2014年4月23日

人に響く土産物

先週後半から今週にかけ、福井→富山→鹿児島→福岡と出張。

鹿児島では、いくつもの特産品開発をめぐる取材をしてきました。
勉強になることがたくさんありましたが、ちいさな港の漁協長の話がとりわけ印象的でした。

人に響く土産物を作るには――
1・地元にもともとあるもののなかから
2・まだ手を付けていないものを選び取り
3・しかも、よそにない商品を作り出す

漁協の世界でいうと、こういうことだそうです。
たとえば値段が安くしかつかないものだから、獲る漁師も買う卸業者も、存在を無視している魚種があるとする。でも、使いよう=加工のしかたによっては、価値を生む可能性がある。

私は常々、「とってつけたような、厚化粧で急ごしらえの新商品を開発するのではなく、足許の宝物に注目しましょう」と話しています。漁協長の言葉に、私は強くうなづきました。