2014年10月3日

審査委員の務め

今週は、2つのアワードの審査委員を務めました。

どちらも審査結果の発表がまだなので、具体的なところはここに書きませんが、1つはプロダクト全般に関わるアワード、もう1つは生活に密着した商品に関連したアワードでした。

こうしたアワードの審査の場に呼んでもらえるのは、とてもありがたいことです。商品全般の取材を続けてきた経験を活かす場になりますし、また、審査を通して新たな勉強ができますからね。今週の2つの審査、どちらも私にとって有意義な時間となりました。

私は編集者時代、年間のヒット商品ランキングを時間をかけて検討し、発表する立場にありました。そのなかで自然と身に付いた考え方があります。

アワードの審査で必要なこと。

まず、何をもって良しとするのか。新規性なのか、売り上げなのか、商品の質や機能なのか。あるいは話題性なのか。これまで数々の審査委員を務めてきましたが、こういう基本線が、えてしてぶれがちだなあと感じています。ですから、私は必ずここを最初に確認し、審査委員の間でずれを起こさないように努めています。

次に、公平性です。アワードで表彰しようかと検討している商品があるとして、その商品より先に、実は同じような別の商品が他社から出てしまっていないか。また、数多のライバル商品を表彰せずに、他ならぬこの商品を表彰する理由は何なのか。こうした点を曖昧にしたまま表彰する商品を選ぶと、アワードの価値自体に傷をつけることになります。

最後に大事なのは「景色」を確認することであると、私は思います。表彰対象となった商品なりランキングなりの全体像を眺める作業。「今年の景色」をしっかりと反映しているか、何か大事なものを見落としていないかを、この目で確認するのです。これが締めくくりの大切な仕事です。