2014年8月27日

高校生に初講義を

昨日、滑川(なめりかわ)高校の商業科に在籍する生徒、およそ40人を前に、1時間の講義をしてきました。高校生への講義は初めてのこと。場所は東京・代々木のオリンピックセンターだったのですが、会場は学校の教室ふうの空間だったこともあり、この1時間だけは自分がなんだか教師になったような感覚で、なかなかに新鮮な体験でした。

生徒たちは、東京への研修旅行のさなか。3泊4日の都内滞在の間に、商店街を視察したり、販売実習をしたり、マーケティングをテーマにした学習をしたりと、忙しく動くようです。私の講義は第1日目の最初のプログラム。「地域の宝を生かす」とはどういうことか、「地域活性化で陥りがちなワナ」とはなにか、などを話しました。

高校生を前に話すというのは、実に難しいことと実感しました。難しい言葉を極力避け、簡単な表現を選びながら、要点を解説するという作業です。私自身が勉強になりました。

写真は私の講義風景。おとなを相手の講義より、ちょっと緊張ぎみ。



2014年8月22日

電子書籍に

拙著『途中下車』の電子書籍版が、今月発売の運びとなりました。

http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LSQ8FBQ/ref=tmm_kin_title_0?
_encoding=UTF8&sr=&qid=

http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9988276877

もしよかったらご購入くだされば、と思います。

拙著につきましては、今後も新たな動きをご報告できそうです。
また、このページでお伝えさせていただきます。

2014年8月19日

世界大会の成功

8月も後半になりました。前半は出張続きの毎日をおくっていました。
奈良県産の高級靴下をつくりあげたマネージャーと工場を取材。また、ご当地アイドルに詞を提供した楽曲が、ある港町の盆踊りに採用されたので、その祭りを見学、など。
出張の合間は原稿書きです。ある女性誌で短期連載ながらコラムを執筆することになり、その準備などをしていました。

さて、お盆間近のある週末。富山県の入善(にゅうぜん)という小さな町で、世界大会が催されました。スイカ割りの世界大会です。

入善という町は、日本で一番大きなスイカを生産しています。サイズは40×30センチほど。重さは25キロほど。値段が8000円くらいはする超高級品で、主に贈答用として売られています。この超高級スイカを割ってしまおうというイベントです。

全国各地で、いま、町おこしのイベントが催されていますが、私、いつも思うのです。そこに必然性があるか、厚化粧したものではないか、急ごしらえではないか。そうしたイベントは、すぐにメッキがはがれます。

入善は、スイカ割りの世界大会を催すのに、最も相応しい町です。日本一、いや世界規模でみてもトップ級のサイズのスイカを生産していることが、その根拠。世界中で、日本の入善でしかできないイベントと言っていい。

しかも、スイカ割りって、いまの子どもたちはなかなか体験できませんよね。家庭で一玉単位でスイカを買うことって、そうないですから。

このイベントを開催するまでには、いくつものハードルがあったようです。
「身を削る思いで育てた、この立派なスイカを叩き割るのか」と、生産者の声が挙がりました。これはまあ、もっともなこと。

それに対して、生産者でもある地元JAの組合長は、こう言って説得したそうです。
「スイカは、割らないと、食えんから」

主催した商工会青年部やJAメンバーも、説得のために策を練りました。
「これは、スイカを奉るイベントなんです」
青年部メンバーの大工がスイカの神輿を造り、スイカを奉納する儀式を、世界大会の開会式で行いました。スイカを叩き割る木刀は、やはり青年部メンバーの建具屋さんの手になるもの。

世界大会には、県内のチームだけでなく、アメリカ、ブラジル、中国のチームも参戦。おおきな盛り上がりを見せ、第1回の開催にもかかわらず、その様子は、地元テレビ局のみならず、全国ネットでも放映されたというオマケ付き。

この世界大会、もともとは、私が発案したものです。私が言い出しっぺなもので、責任をもって、特別審判長を務めました。スイカ割りの審判なので、こんな衣装で。